思い起こせば3月下旬，岩手は陸前高田の某ホテルで総支配人から「あんべが中野サンプラザでやりたいって言ってる」と聞いてから7ヶ月あまり，ついにこの日がやってきました。
昨年の岩手でのソロデビュー20周年記念コンサートの後，「東京でも飛行船の再結成を！」と願ってきた人たちの願いがかなう日です。
開演前の場内アナウンスは飛行船の小野寺さんでした。あの名調子が中野サンプラザで聴けるとは…。
本ベルが鳴って間もなく幕が上がると，東京荒川少年少女合唱隊がスタンバイしていました。アルバム「遠き風の声」の「プロローグ 遠き風の声〜歌のある星に生まれて」を子供たちが歌って袖に引き上げると，この日のために書き下ろしたと思われる新曲をバックに，あんべ光俊音楽旅団のメンバー登場。
あんべさんは，いつものスーパーアダマスではなくボディの薄いエレアコ(メーカー，型名不明)でした。
注目の1曲めは，やはり新曲の「JALANの風」でした。続けて「ウエンズデイ」を演奏した後「どうもありがとう！こんばんは！今日はよろしく」と言っただけで「風のモント」へ。「風のモント」を歌い終え最初のMCで，いつもより堅めの挨拶(^^;)。メンバー紹介では，千葉さんの「青葉城恋唄」の替え歌や松尾さんの「長嶋監督のモノマネ」が披露されました。
作曲した松尾さんがギターを弾く「夜のしずく」は格別でした。「夜のしずく」を作るにあたって，坂本九さんと作曲の松尾さんと「みんなを幸せにできる歌を作りたい」と話し合ったそうです。子供の頃の話や両親を数年前に釜石へ連れていったときの話をして「父母の夏」。
ここで早くも飛行船登場。萩原さん，小島さん，小野寺さんの順に紹介されたのですが，萩原さんが登場したとき別人かと思ってしまいました(^^;)。眼鏡をかけていなかったからかあるいは髪型のせいか，先日のマーキーより１０歳ぐらい若く見えました。「この人はあんまり紹介したくない」と言いながら小野寺さんを紹介したり，客席の期待に応えて（？）ギャグをとばしながらしゃべりまくる小野寺さんに「昔は自分たちの曲が少なかったのでライブでコントをやって時間を稼いでいた頃があって，その当時の癖が出たみたい」とフォローをしたりする温かいあんべさん（爆）。
「しょうよう歌」の後，客席の一人がステージに駆け寄って花束を渡したらそのままプレゼントタイムに突入してしまいました。その間，場を繋ごうとしゃべる小野寺さんですが，小野寺さんにプレゼントを渡す人もいて話も中断…(^^;)。「飛行船，最大で最初で最後のヒット曲，遠野物語」とあんべさんは言ってましたが，飛行船で新曲を出せば『最後のヒット曲』でなくなる可能性もなきにしも…。
最後に飛行船の４人がステージ前方に並び，音楽旅団の演奏で「僕たちの旅立ちの曲です」という「やさしさはほしいけれど」を４人で唄ってくれました。今回のコンサートで聴けて，一番うれしかった曲です。やっぱり名曲ですね。
ここで「僕は君が好きだよ」をBGMにあんべさん，飛行船のスライドが上映されました。
再びステージに登場したあんべさん，なんと衣装が替わっていました(@_@;)。
そしてここから「町興し請負人：あんべ光俊」コーナー。
アンコールで登場したあんべさんに花束やプレゼントを渡す人が数名。あんべさんが受け取ったプレゼントを脇に置いてギターを抱えたところでステージ前に行く間(ま)の悪い人も…(--;)。アンコール1曲めはギター一本で「雪のかえり道」，何故かキーがいつもより低めでした。音楽旅団のメンバーを一人ずつもう一度紹介，飛行船のメンバーも加わって「星の旅」バンドバージョン。 最後は東京荒川少年少女合唱隊，コーロはまゆり，平良まさひろさん，倉橋ルイ子さんも参加して「JALANの風」。東京荒川少年少女合唱隊はこの曲のために振付をしていたようです(^^;)。
ダブルアンコールはギター一本で「遠き風の声」でしっとりと締めました。
2時間半以上の長いコンサートでしたが，その割に曲数が少なかったですね(^^;)。「365日」「君が好き」は演奏されると思っていたのですが，「Born to be Wild」「HEARTS」から1曲も演奏されなかったのは意外でした。
(「REAL FANTASY」「STEEL TOWN」「FIGHTING ROAD」の曲も演奏されませんでしたけど)
演奏曲目
1. JALANの風 2.ウエンズデイ 3.風のモント 4.夜のしずく 5.父母の夏 6.しょうよう歌 7.遠野物語 8.やさしさはほしいけれど 9.地球立小学校の唄 10.イーハトーヴの風 11.南風吹けば 12.歌のある星に生まれて 13.少年の樹 14.一億の夜を越えて 15.ロングラン
アンコール
1.雪のかえり道 2.星の旅 3.JALANの風
ダブルアンコール
1.遠き風の声